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『松本行史 家具展』より「椀」。

こんばんは。
大阪巡業も4日経ちました。
今回は約2週間の地方巡業。
今夜はホテルでお洗濯です・・・

今日は、松本さんの仕事から「椀」をご紹介します。

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朱のお椀。
松本さんのお椀は、漆器か・・・と言われると厳密には
そうではないのですが、とても魅力的な木の器です。
松本さん自身が椀の形を決めて、木地師さんに木地を
作ってもらい、漆を6〜7回ほど塗り重ねます。
一般的な漆器は木地を薄く曳き、砥の粉などで下地の処理を
して、漆は塗りながら磨いていきますが、松本さんの椀は
木地の状態で、少し厚めに仕上げて漆を塗り重ねることで、
下地の処理をしなくても壊れにくくなっています。

松本さんは、「お汁碗でもいいのですが、ご飯を食べてもらうとおひつの感覚
というか、もっと良さが分かると思います。」とおっしゃられます。
漆は塗っても呼吸をしているので、おひつのように程よく湿気を吸ってくれて
ご飯がとても美味しく、しかも冷めにくいので暖かいままいただけるそうです。
また軽さも魅力で、松本さんのお嬢ちゃんもまだ自分一人ではご飯を食べれないのに
このお椀を選ぶそうです。
陶器と違って落としても壊れにくいので、お子様の食器にも本当に良さそうですね。

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塗分けのお椀。
朱のお椀の朱漆の下にも黒漆が塗ってあります。
その黒漆を口のところだけ残して朱漆を塗ったもの。
刷毛目のように残った黒漆がとても趣があっていいです。
永くご使用いただくと、徐々に黒漆の部分が出てきて
根来のようになります。

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黒のお椀。
画像では、分かりにくいかもしれませんが、超マットな仕上げに
なっています。
漆をぬった仕上げの段階でちょっとひと手間かけるとこういった
仕上げになるそうです。
こちらも使い続けると顔が映り込むぐらいにピカピカになるそうですよ。


漆を塗った器は扱いのことなど気になり、どうしても晴れの日の器
といったように、特別な感じになってしまいますが、どんどん普段使いの
器としてお使いいただければと思います。
このお椀も普段は作られていないので、この展示会の機会に是非
ご覧いただきたいと思います。

今日も、松本さんと皆様のお越しをお待ちしております。